- ・ 2席分必要な大柄の乗客が飛行機に乗ると料金はどうなる?
- ・ 「じゃがりこ」の名前の由来とは
- ・ 電柱は1本いくらするのか?その値段とは
- ・ 初雪?終雪?夏に雪が降った場合の呼び方
- ・ おいそれの意味と語源とは
- ・ やにわにの意味と語源とは
- ・ 川の水が流れ込んでも海水が薄くならない理由
- ・ 世界一危険な鳥!?「ヒクイドリ」ってどんな鳥?逃げる方法は?
- ・ シャンメリーはなぜクリスマスの定番になったのか?
- ・ 日本の電車のリクライニングシートはアメリカ人のわがままで生まれた
- ・ 世界一短いエスカレーターが日本にある
- ・ 新人のことを表す「新米」の語源とは?
- ・ 髭は朝に多く伸びるので出かける寸前に剃ろう
- ・ 冷蔵庫のコンセントが高い位置にある理由
ステンレスが錆びにくい理由
最終更新日:2020/10/21
錆にとても強いステンレスですが
なぜステンレスは錆びにくいのでしょうか?
※なお、「錆びにくい」というだけで、錆びます。
錆びにくい理由
※クロムの原石
※引用元:Wikipedia「クロム」
鉄にクロムを混ぜることで、
表面のクロムが酸素と結合して膜を張り、
酸化しにくくなる=錆びにくい。
クロム(Cr)とは上図のような銀色のとても綺麗な金属です。
そして耐食性もあり、硬いことから、めっき(鍍金)としてもよく使われます。
銀色のメッキはほぼ「ニッケルクロムめっき」です(ニッケルを下地にしています)。
ステンレスの主原料は鉄ですが、
鉄だけでは空気中や水の中の酸素と反応して錆びてしまいます。
なので、酸化すると被膜を生じさせるクロムを鉄に混ぜることで鉄の錆びを抑え、
綺麗な外観を保つことができます。
ステンレスは本来何のために作られた?
船の腐食を防ぐため。
一説には海水で錆びやすくなる船の腐食を防ぐために開発されたと言われています。
1890年のドイツの造船所ではクロム・ニッケル鋼を用いた366トンほどの帆船が建造されています。
日本でも海峡トンネルを通る電車は、
海水の錆び対策にステンレス車体が使われています。
本当に便利な金属です。
なお、ステンレスは「SUS(サス)」とも呼ばれています。
鋼(Steel)+用途(Use)+ステンレス(Stainless)というJIS規格の鋼種名です。
開発関係の仕事ではほぼ「SUS」と言いますので、言い慣れておきましょう。
混ぜる金属の種類により、「SUS304」や「SUS316」など種類は豊富です。
ま、まぁ、これは気になった人はググってください。
とりあえず、一番一般的なのは「SUS304」と覚えておけばOKです。
いやほんと、SUSの錆対策で苦労しています・・・
ステンレスは錆びない!なんて絶対に言ってはいけない。
--
以上、ステンレスが錆びにくい理由でした。
--