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葬式に黒い服(礼服・喪服)を着だしたのは戦後から
最終更新日:2020/10/21
父「葬式は黒い服と決まっているんだよ。」
子「時代劇はそんな服を着ていないけど?」
くっ、確かに現在の葬式は洋服だ。
和服の時は黒ではなかったのだろうか?
知っても意味はないが、調べてみるか。
昔は白い服
※引用元:昔のきもの写真 ●昭和10年代●
洋風化されるまで、葬式は白い服で行いました。
洋風化は明治時代からで、
その頃から黒い洋服(礼服)が上流階級を中心に使われ始めました。
一般に広まったのは戦後です。
それまでは和服が普通だったので、白装束や女性の場合は白無垢も使われました。
ただし、親族以外は当時の多くの写真で見る限り、白以外でも良さそうです。
※白装束ではない時代、地域もあると思います。
当時、死は伝染するという考えがあり、
そのために清める効果があるとされる白色が用いられたものです。
現在はそんな考えは無くなり、洋風に合わせて和服も黒い喪服。
たまに女性は白無垢の人を見かけますが、稀です。
黒色が主流になった理由
一応、黒い喪服になった理由もあります。
説は様々あり、
1、戦後は物資不足で絹の生産が間に合わなかった。
2、貸衣装屋が汚れても再利用できるように黒の喪服をメインにした。
3、戦後は葬式が多かったので、汚れが目立たない黒い喪服に人気が出た。
4、洋風派が増えてきて、白色は場に合わなくなってきた(黒が無難な選択になる)。
確かに、白は汚れたらダメなので面倒なものです。
だからこそ特別な服装だったのですが、
戦後は何かと余裕が無かったのだろうと思います。
日本の葬式を想う
何かと日本の葬式は適当です。
そもそも、本来の仏教は僧が葬式をしません。
お坊さんが葬式を行うのは、日本の独自の文化です。
日本の仏教は「密教」という、独自の仏教。
江戸時代に檀家制度を導入し、強制的に全国民がどこかの密教(宗派)に属するようになったものです。
これにより全員が仏教徒となった(元はキリスト教の弾圧のため実施)。
よって、檀家になっているお寺の僧が葬式でお経をあげます。
引っ越しすれば、同じ宗派のお寺を探し選びます(どこの寺でもいい)。
といったところなので、葬式の意味はあまりありません。
日本の正しい文化のように思われていますが、密教を信じていない人は無意味です。
本来の日本の宗教は神道。
葬式は「神葬祭(しんそうさい)」と呼ばれるものになります。
神社の神主さんが行うもの。
現在は一般的ではありませんが、日本人はこちらが文化と言えます。
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何かと適当な日本の葬式ですが、
故人を想う気持ちがあれば良し。気持ちの問題として行いましょう。
このあたりも知っておきたい。
洋服のボタンが男女で違う理由とは?
以上、葬式に黒い服(礼服・喪服)を着だしたのは戦後からでした。
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