エビやカニを送るとき「おがくず」の入った箱に入れる理由とは

新鮮なエビやカニが送られてきたとき、「おが屑」に入っていたという事ないでしょうか?
では、なぜおがくずを入れるのでしょうか?

なぜおがくずを入れる?

おが屑

湿度が一定に保たれるため。

エビやカニなどは鮮度が大事なので、なるべく長く生きてもらう必要があります。
エビやカニはなどの生物は、水中でしか呼吸できないというわけではありません。

甲殻類は水中で生息していますが、「エラ呼吸」をする生物でもあります。
そのため、エラが濡れていれば外気に触れても呼吸することが出来ます。
タコやイカが、おがくずを入れられて送ってこないのはそのためです。

なので、おがくずはエラの隙間をしっかり塞ぎ、湿度を一定に保つため
水分が出ていくのを防いで、長時間生きていられるのです。

その他にも

他にもおがくずには次のような便利さがあります。

・軽いので持ち運びが楽。
・個人宅でも燃えるゴミとして簡単に処理できる。
・カニの鋏やエビの髭が折れるのを防ぐ、緩衝材の役割がある。

おがくずには「杉」が良く用いられており、
油分も比較的少なく、固有のにおいの無いというのが使われる理由です。
また、余計な油分を取り除くために、しっかり干されているものを用いられているようです。


カニと言えば、カニ缶の中に紙が入っている理由は知っていますか?
・なぜ必要?カニ缶の中に紙が入っている理由とは

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以上、エビやカニを送るとき「おがくず」の入った箱に入れる理由とはでした。

なぜ牛タンが仙台名物となっているのか?

牛タン

仙台の名物の一つである「牛タン」ですが、
なぜ、仙台の名物となったのでしょうか?

なぜ仙台?

焼肉

日本で初めて牛タンを提供したから。

牛タンは仙台発祥のメニューで、
1952年(昭和27年)に日本で初めて牛タン料理を提供したからです。

また、その発祥となった店は「味太助」という店です。
HPもあります⇒仙台牛タン発祥の店 味太助

牛タンが名物になるまで

佐野啓四郎
画像引用元:「仙台牛タン発祥の店 味太助」

味太助の創業者の佐野啓四郎氏が牛タンを広めた。

牛タンは、味太助の創業者である佐野啓四郎氏が生みの親です。
彼は戦前は東京の割烹料理店で修業中に、フランス料理のタンシチューを食べたことがありました。
それを食べた時の感想は「おいしいけど、日本人の口に合わない」と言っていたようです。

そして戦後に仙台へ帰って、焼き鳥屋としてお店を構えましたが、
当時、牛タンとテールが捨てられており、大変安い食材でした。

そこで、牛タンを研究して、塩やコショウだけで焼くと良いと判断。
テールは生臭さが消えるように、スープの具材として工夫して使いました。
結果、この料理が安く、美味しいと大人気で、仙台の名物になったとされています。

現在の味太助では

牛タン料理
画像引用元:「仙台牛タン発祥の店 味太助」

定食で牛タンとテールスープが提供されている。

現在でも発祥となった料理は提供されています。
また、牛タン定食で麦飯があります。
これは、終戦直後は白米がまだ貴重だったことの名残でもあるようです。


ちなみに、肉つながりで丸腸と小腸の違いを知っていますか?
・丸腸と小腸の違いとは?牛の小腸ホルモンを解説

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以上、なぜ牛タンが仙台名物となっているのか?でした。

動物園のクマは冬に冬眠しないのはなぜ?

子供「このクマさんはなんで冬眠していないの?」

という質問に答えられるようにしておきたい。

そもそも冬眠とは恒温動物(主に哺乳類・鳥類)が冬に活動を停止し、
体温を低下させ食料の比較的少ない冬場を過ごすことです。
その中にはクマももちろん含まれています。

しかし、動物園のクマはというと冬場でも活動しています。なぜか?

そもそもクマはなぜ冬眠するのか?

野生のクマは冬に備えて秋からたくさん食べます。
そして冬に冬眠する流れですが、クマの冬眠の期間中は体温の低下が4~6℃と小さい。
人間で例えると、体温が30℃程度になるような感じです。

さらにクマの冬眠時の特徴をまとめると

・冬眠中は物を食べたり、糞や尿を一切行わない。
・クマの活動時の体温は37~39℃だが冬眠期間は30~35℃
・クマの冬眠時は睡眠が浅く、起きては寝るを繰り返す。通称「クマの冬ごもり」

冬眠を開始する順番もクマの繁殖の有無で差があります。

冬眠が早い順 (ヒグマの場合)

1、妊娠しているクマ
2、妊娠していないクマ
3、オスのクマ

妊娠しているクマは冬眠期間中に出産し、生まれた子供に授乳を行います。

動物園のクマが冬眠しないのは○○がないから

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皮下脂肪が冬眠するのに足りていないから。

野生のクマは冬が近くなると木の実、川魚、小動物をたくさん食べ、厚い皮下脂肪をつけてから冬眠します。
この皮下脂肪がクマにとっては冬眠するのにとても重要で
皮下脂肪がついていなければ冬眠中に死んでしまうので冬眠はしません。

そして動物園では餌が一定なので皮下脂肪がつきません。
なので冬が近づいても動物園のクマは冬眠しないのです。

冬眠中の野生のクマは眠りが浅いので音や振動で目が覚めます。
なのでクマが冬眠している穴に近づきすぎると襲ってくることがあります。
また、子持ちの母親クマは特に危険なので冬の山に入られる場合は十分に注意しましょう。

あえて冬眠させる動物園も

上野動物園では「冬眠チャレンジ」というものがある。

動物園の熊は冬眠をしませんが、上野動物園では「冬眠チャレンジ」なるものがあります。
また熊が冬眠する場所は冬眠穴を模しており、防音設備や体重計に音声マイクが設置されています。
さらには、冬眠しているモニターの映像を見ることもできるので、動物園に来た人が冬眠している熊の様子を見ることもできます。


ちなみに熊つながりで、白くまの毛は白ではないことを知っていますか?
・白くまの毛は白ではない

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以上、動物園のクマは冬に冬眠しないのはなぜ?でした。